登戸ってどうなるんですか?「再開発」がわかりません。自分なりに調べてみた。

 

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 今回は、登戸における再開発について簡単にまとめます。

 

  • 皆さんは「登戸」という地を知っていますでしょうか?

 

 小田急線とJR東日本南武線が通うこの駅。JR東日本が発表している1日の乗車人員*1を見てみると順位は55位で81,162人です。61位が原宿駅73,733人なので、割と多くの人が利用しているといえるでしょうか。

 

そして、登戸駅がある多摩区といえば、藤子・F・不二雄ミュージアムがあることで知られています。駅の発車メロディーもあのドラえもんの曲が流れています*2。芸術でいえば、川崎市岡本太郎美術館もあります。岡本太郎の出身は高津区だそうですが。生田緑地という中にあり、自然に囲まれた美術館です。

 

マイナーなところだと、多摩川*3の産地だったりもします。そのため、駅から歩いて10分ちょっとですぐ梨の畑が見えてきたりもします。

 

個人的な感想ですが、登戸という街は都心へのアクセスがよいベットタウンとして機能している割に、多摩川や畑といった自然の多さから、どこか懐かしい田舎感がにじみ出ているように思います。駅前には、登戸区画整理 駅前店舗が存在しており、味のあるお店たちが並んでおります*4区画整理が行われる前は今よりも多くのお店が立ち並んでいたそうです。

 

ここ最近、この街は大きく変わっています。足を運ぶ度に工事現場が増え、数多くのお店が移転しました。

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 年末から年明けにかけて一気に立ち退きが進んだように思います。この突然の変化は、長年暮らしていた自分としては、とても寂しかったです。それと同時に今、登戸という街で何が起きているのかが全くわからないことに気づきました。タイトルにもありますが、「再開発」がわからないのです。 

 

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そこで、 登戸の「再開発」について少し調べてみることにしました。今回、知りたいのは以下の三点です。

 

  1. 再開発に関する情報はどのようにまとめられているのか?
  2. 期間はどれほどなのか?
  3. 再開発が終わったらどうなるのか?

 

全くの素人ですが、自分の生まれ育った街について今一度知る機会だと思いながら簡単にまとめていきたいと思います。

 ①再開発に関する情報はどこでわかるの?

Googleで「登戸 再開発」と調べると、川崎市のHPや小田急線の複々線化に関わるブログなどがでてきました。

話は逸れますが、以下のサイトもヒットしました。

hamarepo.com

登戸の知らない一面をしれました。今度行ってみたいと思います。

本題に戻ると、川崎市のHPから他2つの疑問がわかりそうです。

 

②期間はどれほどなの?

www.townnews.co.jp

これはタウンニュースでそのまま出てました。2026年までかかるようです。

川崎市のHPにあがっている資料には以下のように記載されていました

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川崎市:登戸区画整理事業 整備プログラムより引用

 

1988年にはすでに決まっていたそうです。40年近くかかる計画ということで、水面下で進んでいたものがついに目で見て分かる形となったのでしょうか。

再開発後の暮らしを考えれば、まさに100年単位での計画が今まさに動いているようにも感じました。

③再開発が終わったらどうなるの?

 川崎市のHPから「登戸土地区画整理事業 事業概要」のページをみると以下のように記載されていました。

急速な市街化により公共施設の整備が追いつかず、市街地の環境悪化、住居、商業、防災等の面で問題を抱えた地区です。 

川崎市北部の拠点地区の形成及び地域中心商業地区として商業、業務機能の強化を図るとともに、安全で快適な市街地を形成することを目的としています。

川崎市:登戸土地区画整理事業 事業概要 より引用

 

 知りたいことは知れませんでした。次に「登戸区画整理事業 整備プログラム 」のページを見てみると、「登戸土地区画整理事業 整備プログラムの概要」というPDFファイルがアップされていました。以下は、資料からの抜粋です。

 

平成25年当時の現況 

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完成予想図

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川崎市:登戸区画整理事業 整備プログラムより引用

 

街の中央を大きな道路が通っています。この道路を作るために多くの店が立ち退きをしていたようです。区画整理の名のごとく、パズルのように古い建物を壊し、新しい道路を通すイメージでしょうか。商店街はもちろん、住宅地も一新され多くの家が建設されるようです。(資料の地図では細かい建設予定等は読み取ることができませんでした。知識不足なだけかもしれませんが・・・)

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 駅を出てすぐのこの更地たちはすでに立ち退きを終えて、道路の建設を待っている土地たちということなのでしょう。冷静に考えれば、できるものは新しい建物か道路の二択のような気もします。漠然と大きな道路ができるのかなー、と思ってはいましたが改めて再開発の計画を見てみると街全体が大きく変わることを実感しました。何も知らなかった自分が正しく計画を読み取れているかには自信がありませんが。

 

過去に、登戸という地域で急速に発達した居城区や商業地区。その背景には上記に引用したようなライフライン上の欠陥や、防災面でのリスクがあったということで、正しく再開発が行われたということがわかりました。急速な近代化ともいえるのかもしれません。寂しさも覚えますがいつまでもリスクを抱えたままというわけにはいかないのは当たり前でした。

再開発を終えた登戸は、思っているよりも大きく姿を変えるようです。道路や建物が新しくなってもそこで営まれる生活の良いところは引き継がれることを願います。

 

おわりに

この登戸の再開発の背景には、川崎市が戦後工業地帯として発達し公害などの被害も出しながら人口増加を続けてきた事実があります。1940年代当時の計画のない発展がもたらした結果が今の再開発なのではないか?という気づきがありました。

あとは、自分なりに調べてみていくつかの資料を見てみると、中々、ハードルが高く、理解するのが難しいというのが率直な印象でした。住人の理解等を得るためにも、必要不可欠である情報公開。再開発を行う上でこの情報公開のあり方は変わっていくのかもしれませんね。(行政における情報公開の重要性は最近の流行りかもしれませんが)

また機会があったら自分の生まれ育った街について調べてみようと思います。ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。